子どもが成長していく中で「赤ちゃん返り」をしているのでは?と思ったこと、ありませんか?
よく子どもが赤ちゃん返りをするのは、母親が妊娠中であったり、弟や妹ができたことで起こるものという認識がありますが、一人っ子でもあるのかどうか疑問に思いますよね。
また、保育園に通っている場合、登園を拒否したりと嫌がることもありますよね。ここでは子どもの「赤ちゃん返り」について、原因や対処法をわかりやすくお教えします!
子どもの赤ちゃん返りとは、どういうもの?
「赤ちゃん返り」と一言でいっても、どのようなものが思いつきますか?
読んで字のごとく、子どもが赤ちゃんに返ってしまったような行動をすることを「赤ちゃん返り」と呼びますが、実はこの赤ちゃん返りは2~5歳の子どもには誰にでも起こりえる症状なのです。
赤ちゃん返りの症状とは?
赤ちゃん返りの主な症状として見られるのが「以前よりも甘えてくる」「一人でできていたことも親にやってもらいたいと頼る」「指しゃぶりや赤ちゃんの真似をする」「おもらしやおねしょが増える」「わがままが増える」といったものが、多いようです。
これらをザッとあげただけでも、赤ちゃん返りは親にとってはとても対処するのが大変なものと言えそうです。
赤ちゃん返りは一人っ子でもなる
赤ちゃん返りといえば、弟や妹ができたことで子どもなりの変化や親たちへの興味関心が自分以外にいってしまうのでは…という不安から起こることもあるのですが、我が子は一人っ子なのに、これって赤ちゃん返り?と困惑している方も多いようです。
前述した通り、2~5歳までの子どもには誰にでも起こりえる症状なので、一人っ子だから赤ちゃん返りをしないということではありません。
まずは、赤ちゃん返りが起きている原因を突き止めることが大切になってきますね。
赤ちゃん返りの原因を探して対処法を考えよう!
急に赤ちゃんのように甘えてきたり、トイレトレーニングが完了しているのにおもらしの回数が増えると、親としては心配になりますよね。
子どもが普段と違う行動を取るのには、子どもなりの理由があるということを頭に入れて、以前と何か違うことはなかったか、思い当たる原因を考えてみましょう。原因がわかれば、自ずと対処法も見つかりますよ!
赤ちゃん返りの主な原因とは?
赤ちゃん返りの原因としてあげられるものの多くは「下の子が生まれたこと」というのが一番のようです。
子どもは、今まで自分一人に注がれていた視線が他の子に向けられるかもしれない、ママやパパが取られるかもしれないという不安から、赤ちゃん返りをする子が多いのです。
また、保育園や幼稚園に通い始めたり、引っ越しをしたりと環境の変化が子どもにはストレスになり、赤ちゃん返りが起きるというのが一般的です。
赤ちゃん返りを上手く対処するには
出来るはずのことを自分ではやらず、甘えてばかり。かと思えば、急に怒り出して機嫌が悪くなったりと、親も手こずってしまう赤ちゃん返りの対処法をいくつかお教えします!色々な方法を試してみることをオススメします!
まずは絶対に「怒らない」
子どもは親を困らせようと思って赤ちゃん返りをしているわけではありません。不安な気持ちを受け止めてもらいたい、構って欲しい、といった気持ちであふれている時期なので、怒らないように冷静になりましょう。
「そんなことしないの!」「恥ずかしいよ!」などの言葉は逆効果で赤ちゃん返りが悪化する恐れもあります。
子どものやって欲しい気持ちを受けいれる
衣服の着脱や、お片づけなど今まではできていたのに急にできなくなり、何も自分ではやりたくない、と親に頼む姿を見ると、小さなため息が出ることも。
赤ちゃん返りの時期は「能力的にはできても、精神的にできない」と考えて、出来るだけ子どものお願いを受けいれましょう。子どもがお願いしてきたときだけ手を差し伸べて、それ以外は見守ることが大切です。
スキンシップを増やす
赤ちゃんの頃は抱っこをしたり、授乳をしたりと生活の中でのスキンシップがありましたが、年齢が上がるにつれ子どもも自分でたくさんのことができるようになり、スキンシップが減ってしまいますよね。
赤ちゃん返りをしているときは、意識的にスキンシップを多めに取るようにして、毎朝ぎゅっと抱きしめたり、膝の上に座らせて絵本を読んだりと「あなたのことが大好きで大切よ」という気持ちを行動で示してあげましょう。
親も周囲に助けてもらい、気分転換をする
赤ちゃん返りが続いている子どもと接し続けるのは、我が子とはいえとても大変です。毎日毎日続く子どもの要求に、ママやパパは頭がパンク寸前なことも。
怒らないように、とわかっていても疲れて余裕がなければ親であっても笑顔で接することができませんよね。
周囲に助けてもらい、少しでも自分の時間を確保して気持ちに余裕ができるようにすると、子どもにもおおらかな気持ちで接することができるはずですよ。
赤ちゃん返りで保育園拒否!どうすればよい?
赤ちゃん返りの一環で「保育園に行きたくない!」と主張する子は多くいます。
原因は子どもによって様々ですが、ママやパパと離れるのが寂しかったり、不安な気持ちなのは確かです。
出来れば一緒に過ごしてあげたいけれど、お仕事をしているとそうはいかないもの。どうすれば、赤ちゃん返りの子どもも保育園生活が楽しめるのかお教えします!
親と保育士の連携が大切!
まず、赤ちゃん返りをしているということを園の保育士にもしっかり伝えましょう。
その時に考えられる原因や、家での対処法も伝えておくことが大事です。家と保育園で大人の対応が違うと子どもも戸惑い、赤ちゃん返りが長引くこともあります。
また、案外保育園では普段通り生活していたりと、赤ちゃん返りは家庭限定で起きていたりするので、あまり心配しすぎないでくださいね。
保育園が楽しめるような会話をしよう!
朝から「保育園、嫌だ」と子どもに言われてしまったら困りますよね。
そのようなことがないように「今日の給食は大好きなカレーだって!」「今日は天気が良いからお外で遊べるかな?」など、子どもが園に行きなくなって楽しめるような会話を繰り広げてみましょう。
また「〇〇先生が△△くん来るの待ってるって言ってたよ」と大好きな保育士さんの名前を出してみるのも良いですね。
1日頑張ったら、たくさん褒めよう!
なんとか登園して、お迎えの時には1日保育園を頑張れたことを、たくさん褒めてあげましょう。
ぎゅーっと抱きしめて、頭を撫でてあげると子どもも安心して嬉しいです。保育園に行っても「しっかり迎えにきてくれる」という安心感にもつながります。
まとめ
赤ちゃん返りは一人っ子でも起こりうる症状と聞いて、驚いた方もいるのでは?子どもにとって環境の変化からのストレスは、そのような症状で出てくることもあるのです。
この2~5歳の子どもには誰にでも起こりうる赤ちゃん返りは、気づけば無くなっていたということが多いです。
長くても1ヶ月~半年程度で落ち着くと言われていますよ。いつまでも赤ちゃんの真似をしているわけではないので、成長過程の1つとして見守っていきましょう!