綺麗な音色で人気のフルート。練習しているとだんだん上手くなってきて、もっと色々な曲にチャレンジしたい!と思う方は多いと思います。
しかし、たくさんある曲の中で、一体何を吹けばスキルアップにつながるの?どんな曲でソロがあるの?と疑問に思いますよね。
そこで、今回は、初心者・中級者の方におススメの曲をクラシックの中から選曲しました!ぜひ参考にしてみてくださいね♪
オーケストラ・吹奏楽でフルートソロがあるクラシック曲
オーケストラや吹奏楽でフルートを演奏されている方に、フルートソロがあるクラシック曲を1曲ずつご紹介します。
ボレロ/モーリス・ラヴェル【オーケストラ】
フランスのモーリス・ラヴェルが作曲したバレエ曲で、静かに始まるスネアの前奏の後、管楽器の冒頭としてフルートの長いソロがあります。
オーケストラの中で、1人で吹くのはかなり緊張しますが、技術的にはそこまで難しくないです。
スネアと一緒に演奏するため、リズムを正確に演奏する事が大切です。
最初から最後まで1つのメロディーを繰り返すボレロですが、同じメロディーでも演奏する楽器の音色の違いや音の重なりなど、たくさんの変化があります。
その中でもトップバッターとして、いかに静かに、かつその後の流れを彷彿とさせるように演奏できるかがポイントですよ!
マードックからの最後の手紙/樽屋雅徳【吹奏楽】
タイタニック号の事故の際、船長であったマードックが最後に家族の残した手紙がモチーフとなっている曲です。
フルート初心者の方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
曲全体を通して、綺麗な海のモチーフやアイルランドの民族音楽、氷山の様子など、それぞれの場面が目に浮かぶ音楽になっています。
フルートのソロ部分は、タイタニック号が沈んだ後の静かな海のシーン。静かに、その美しくも寂しい海を表現しています。
いかにその場面を表現するかがとても難しいですが、綺麗なメロディーは吹奏楽ファンから人気があります♪
フルートソロで演奏するクラシック曲
オーケストラや吹奏楽団には、入っていない方におススメのクラシック曲を2曲ご紹介します。
「歌の翼」による幻想曲/シュテックメスト
メンデルスゾーンが作曲した原曲を、シュテックメストが「華やかな幻想曲」の5曲のうち1番目の曲としてフルートとピアノのために編曲したものです。
人間の歌声に1番近いと言われるフルートが、まさに歌っているような美しいメロディーが連なります。
前半では曲の主なメロディーが、後半ではアレンジが出てきます。最初は前半を上手に表現できるように練習し、その後後半を練習するのがおススメです!
後半のアレンジ部分は、中音域と高音域が連続して交互に出てくるため、少し難しいですが、跳躍音での息遣いの練習にぴったりですので、中級者の方はぜひ挑戦してみてください。
「アルルの女」よりメヌエット/ビゼー
ビゼーの作曲した戯曲「アルルの女」は、フランスの小さな村の物語が元となっています。
アルルの闘牛場で美女を見かけ恋に落ちてしまった男が、許嫁との結婚式の夜、違う男がその美女と駆け落ちするというのを聞き、嫉妬に荒れ狂ったのち自殺してしまうという、少し衝撃的な内容の曲です。
メヌエットはその中でも第2組曲の第3曲で登場し、叶わぬ恋の切なさを描くように、フルートの音色にぴったりの優しいメロディーが続きます。
本来はオーケストラで演奏される曲ですが、フルートとピアノのために書き直されたものが多く、初心者の方でも演奏しやすいため、一度は吹いてみて欲しい曲です。
フルートらしい綺麗なメロディーから挑戦しよう!
今回は、フルートで演奏する曲の中でも初心者・中級者におススメの曲をご紹介しました!
共通して言えることは、難しい指使いのないメロディーは綺麗に歌うように吹くものが多いということです。
少しずつ上達してくると、早く難しい曲にどんどん挑戦したくなりますよね!
でも、フルートの最大の魅力である音色を活かす曲は、ゆったりとしたテンポで美しく歌うものが多いです。
聞いている人を魅了させるよう、表現力を高めて、ぜひいろんな曲に挑戦してみてくださいね♪