赤ちゃんにミルクや母乳をあげた後、ゲップが出るように背中をさすったり軽く叩いたりしていますよね。
ゲップを出してあげる必要があってこその行動ですが、出ないときはどうしたら良いのだろう?と悩んだことがある人もいるのではないでしょうか?
私自身も娘が生まれてすぐ、なかなかゲップが出なくて苦戦したことがありました。
ここでは、授乳後にゲップを出してあげる必要性や出し方のコツをご紹介します。簡単にできる方法なので、赤ちゃんに合ったものを試してみてください!
赤ちゃんの授乳後にゲップを出してあげるのはなぜ?
赤ちゃんは授乳を終えると、とってもご機嫌になりますよね。お腹が満たされて、嬉しそうな姿を見るとこちらまで笑顔になります。
授乳後には縦抱きにして、背中をさすったり軽くトントンと叩いたりしてゲップを出してあげますが、ゲップの必要性は「吐き戻し」を防ぐためなのです。
赤ちゃんはミルクや母乳を飲みながら、胃の中に空気が入ってしまいがちで、その空気を吐き出してあげる必要があるということです。
空気が入ったままだと、苦しくなり吐き戻してしまうのでゲップが必要になってきます。
赤ちゃんのゲップは必ず出るものではない
授乳後にゲップを出してあげようとしても、なかなか出ずに苦戦している人もいると思いますが「ゲップは必ず出るわけではない」のです。
ミルクだと哺乳瓶の中が真空状態にならず飲みながら空気を吸い込んでしまうため、赤ちゃんはゲップをさせてあげたほうが楽になります。
反対に母乳だと赤ちゃんの飲み方によって変わってきます。「ちゅぱちゅぱ」と音をさせながら飲んでいるときは空気が入りやすく「ウクンウクン」と飲んでる音が聞こえる時は胃に空気が入りづらいようです。
赤ちゃんのゲップが出ないからといって焦る必要はないですよ。
赤ちゃんのゲップはいつまでさせる?
赤ちゃんの授乳後のゲップはいつまでさせてあげるのがよいのか、気になりますよね。
新生児期はまだ飲む練習期間なので、ゲップが出るようにしてあげることが大切です。
一般的に首が座る3〜4ヶ月ごろになると飲むのが上手になり、お座りが出来るようになるとママやパパがゲップを出さなくても自然とゲップが出るようになってきます。
赤ちゃんがご機嫌なら無理にゲップを出さなくても良い
ゲップが出るように背中をさすったり軽く叩いてみてもゲップが出ない場合は、無理に出そうとしなくても大丈夫です。
赤ちゃんの機嫌が良く苦しそうでなければ、少しの間赤ちゃんの様子を見ましょう。
胃に空気がたまって気持ち悪かったり苦しいと、赤ちゃんは泣いてぐずったりするので、ご機嫌であれば問題ないですよ。
赤ちゃんのゲップの上手な出し方のコツ
授乳後のゲップの必要性を知ったうえで、上手な出し方のコツを覚えておくと気持ちに余裕が出ます。
無理に出さなくても良いとはいえ、ゲップが出るなら出たほうが赤ちゃんもスッキリします。赤ちゃんに合うものを探してみましょう!
赤ちゃんを縦抱きにして背中をさする
赤ちゃんの首が座っていない場合は、しっかりと手で首を支えて赤ちゃんと向き合い、赤ちゃんの顔が正面にくるよう抱き上げます。
ママやパパの肩に吐き戻しても大丈夫なようガーゼを置いてから、そこに赤ちゃんの顔がくるように抱っこしましょう。
肩にもたれさせ、お尻を片手で支え、もう一方の手で赤ちゃんの背中を下から上へと優しくさすります。
ママやパパにもたれさせて、赤ちゃんのお腹を軽く圧迫するように抱くのがポイントですよ。
赤ちゃんを座らせたまま、背中をさする
ママやパパが座っている膝の上に赤ちゃんを横向きに寝かせます。
そして片方の手で赤ちゃんの首と胸部を支えながら上体を起こし、上体を片方の手にもたれさせながら赤ちゃんを座らせます。
もう片方の手で、胃に入った空気が出るよう、背中をゆっくりと下から上へとさすります。
上体を支えている手は軽く胸部を圧迫するように支えるのがコツですよ。
ゲップが出ずに赤ちゃんの機嫌が悪い!他に何か理由がある?
赤ちゃんは必ず授乳後にゲップするわけではありません。ゲップをさせようとしても出なかった場合は、前述したとおり、無理に出す必要はないのですが、なんだか機嫌が悪くぐずりがち…という時は、少し注意してみましょう。
他に何か原因が隠れているかもしれません。
赤ちゃんが便秘気味で苦しい
赤ちゃんのお腹が満たされて幸せ気分のはずが、たっぷり飲んだ後もなんだか機嫌が悪いと不安になってしまいますよね。
何故だろう?と思ったら、便秘気味だった!という場合があるようです。
お腹がいっぱいになったけれど、便が出ておらずお腹が苦しいと赤ちゃんは泣いて訴えているかもしれません。
便秘気味の場合はお腹をくるくると撫でてマッサージをしてあげたり、数日続くようなら受診も検討しましょう。
ゲップが出ずにずっと機嫌が悪い場合は「胃軸捻転症」の可能性も
新生児は胃の位置が決まっていないため、ゲップが出ずに機嫌が悪く苦しんでいる様子が見られる時は、まれに上後方にねじれてゲップがしづらい「胃軸捻転症(いじくねんてんしょう)」というものになっている可能性があります。
赤ちゃんのゲップが出せない、お腹が張っている、ミルクを吐き出すなどの症状が見られたら小児科を受診してくださいね。
まとめ
赤ちゃんの授乳後には必ずゲップをさせないといけないと思っていた方もいるのではないでしょうか?
必ず出さなくてはいけないものではないとわかると少し気が楽になりますよね。
色々な方法を試してみてもゲップが出なければ、様子見しておきましょう。
赤ちゃんがご機嫌であれば問題なしです。お腹が苦しそうだったり、機嫌が悪い時は心配であれば一度小児科に受診すると安心できるかもしれません。
楽しい授乳タイムになるよう、赤ちゃんとのひと時をリラックスして過ごしてくださいね!