体がだるくて食欲もなくなる夏バテ。
吐き気がしたり、下痢になったりして何も食べたくない。
頭痛がしてイライラしたり、やる気が出なかったりしますよね。
この他にも、めまいや立ちくらみがする。微熱が続く、便秘になるなどの症状が出たら、夏バテの可能性があります。
今回は、夏バテの原因と効果的な予防対策。症状が出たときの対処法についてまとめてみました。
夏バテの症状。吐き気・下痢・頭痛の原因
夏バテは、自律神経のバランスの乱れや脱水症状、栄養不足が原因です。
自律神経は、活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。
この2つのバランスが乱れると、循環器、消化器、呼吸器などの活動に支障をきたします。その結果、吐き気、下痢、頭痛などの症状が起こります。
自律神経の乱れを予防しよう!
気温の高い屋外から、温度差が大きい冷房が効いた涼しい室内へ何度も移動すると、自律神経が乱れ、体温の調節がうまくいかなくなります。
そのため頭痛やめまいが起こりやすいです。
【エアコン】
エアコンの設定温度は28℃を目安にして、屋外と室内の温度差が大きくならない様に設定します。屋外との温度差を5℃以内にしましょう。
また、風が直接身体に当たらないように、風向きを調節しましょう。
就寝前はエアコンで部屋を冷やしておき、就寝後にタイマーで切れるようにしましょう。
【服装】
汗の吸収性・速乾性の良い下着や、通気性の良い洋服を選び体内に熱がこもらないようにしましょう。
外出するときには帽子や日傘などを持ち、日差しが強いお昼の外出は、できるだけ避けましょう。
会社や公共施設など、エアコンが効きすぎている場合もありますので、カーディガンなどの羽織るものやひざ掛けを持っていると便利です。
【運動】
日差しが弱い涼しい時間帯にウォーキングやジョギング。室内でストレッチやヨガなど、適度な運動を行うと自律神経の働きが整えられて効果的です。
脱水症状を予防しよう!
たくさん汗をかくと体内の水分とミネラル分が失われます。また下痢や嘔吐により、たくさんの水分を失います。
吐き気がする前に、十分に水分補給しましょう。水分補給は、こまめに行うと効果的です。
【飲み物】
経口補水液やスポーツドリンクがオススメです。経口補水液は、ドラッグストアやコンビニで手に入ります。
アイスやジュースなど冷たいものを摂りすぎると、胃腸の働きが低下し、下痢になってしまいますので気を付けて下さい。
【入浴】
熱いお湯での長風呂は、脱水症状の原因にもなります。お湯の温度を40℃以下に設定し、短時間であがるようにしましょう。
寝る前に入浴すると、質の良い睡眠をとることができます。
食事で予防しよう!
吐き気や下痢の時は、食欲が出ませんが、1日3食しっかりとってください。
【量より質】
夏バテしないためには、胃に負担がかからない消化のよい良質なたんぱく質(肉、魚、卵、大豆製品、牛乳など)、ビタミン(野菜や果物)、ミネラル(牛乳や海藻など)を栄養のバランスよく摂りましょう。
【香辛料】
お酢や香辛料(わさび、ショウガ、こしょう、ネギ、みょうが、しそ、カレー粉)などを使い食欲を増進させましょう。
【ビタミンB1】
エネルギーの元になるビタミンB1は疲労回復に欠かせない栄養素になります。豚肉、うなぎ、大豆、玄米、ごま、ほうれん草などに豊富に含まれ、アリシン(ニンニク、ニラ)を含む食品と一緒に食べるとビタミンB1の吸収が良くなります。
【クエン酸】
クエン酸(梅干し、レモン、オレンジ、グループフルーツ)は、疲労の原因となる乳酸を排出し、疲労回復に効果的です。
夏バテの対処法
夏バテの症状が出た時は、涼しい場所に行き、水分や塩分を摂取して下さい。
身体を冷やすには、首や脇に冷たいタオルなどを当てると効果的です。最近は、叩けば冷える瞬間冷却材などもありますので携帯しておくと便利ですよ。
それでも吐き気や下痢、頭痛の症状が続く場合は、熱中症の可能性もあり、放っておくと命の危険もあります。
ただちにお医者さんに診てもらって下さい。
あとがき
梅雨が終わると本格的な夏到来です。
暑くなって頭痛やめまいがしたり、吐き気や下痢でご飯が食べられなくなってしまっては、せっかくの夏が台無しです。
日頃の食事・運動・睡眠を大切にして、夏バテにならないように夏を楽しんで下さい。