「チャリティー」と「ボランティア」の意味と違い!どっちも無償の奉仕活動なの?

最近よく聞くようになってきました。「チャリティー」「ボランティア」それぞれの意味を知っていますか?

なんとなく理解している気はしますよね。チャリティーとボランティアに違いはあるのでしょうか?

ちゃんと意味を知ったら実は少し意味合いが違っていたのです。詳しく解説していきながら違いも知っておきましょう。

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チャリティーとは?

チャリティーを辞書などで調べると「慈愛、博愛、同胞愛または事前の精神に基づき公益的な活動や行為を行うこと」とあります。

「社会貢献全般」をチャリティーと言っていいでしょう。

まだ少しピンと来ないですか?わかりやすい例としては募金で有名な赤い羽根共同募金災害時の義援金ですね。

この他にも「24時間TV愛は~」と毎年夏休み後半で放送される番組はチャリティー番組です。ちなみにこの番組で募金活動をする人はボランティア活動です。

チャリティーはチャリティーバザーやチャリティーコンサート、チャリティーマッチなどをすることで出た収益金などを寄付する社会的な救済活動のことです。

日本でも古くは奈良時代から行われているという説があり、平安~鎌倉~明治と流れとその間に海外のチャリティーの形も入ってきて現在の形の基本になっていると言われています。

ボランティアとは?

辞書でボランティアをひくと「自主的、無償で社会活動に参加、奉仕活動をすること」とあります。

「ボランティア」の意味や由来は少しずつ国によって若干のニュアンスが違うところがあります。

語源は「自由意志」を意味するラテン語から「喜ぶ精神」を意味するフランス語となり、「自警団や義勇兵、志願兵」の意味でイギリスではより自発的や自主性を強調する意味をもつようになりました。

海外では「自発的に活動をする人」のことを指してボランティアと呼んでいたと言われています。

日本では1995年の阪神淡路大震災がひとつの転機となり年齢・職業など関係なく幅広い層に拡大、浸透していきました。

また、この震災時に過去に例が無いほどのボランティアが参加したことから、1月17日を「防災とボランティアの日」と定めることになりました。

日本の厚生労働省でもボランティアの位置づけとして「自発的な意志に基づき他人や、社会に貢献する行為」をボランティア活動と指しています。

また、活動の趣旨として「主体性(自主性)、連帯性(社会性)、無給性(無償性)」としています。

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チャリティーとボランティアの違いは?

前で説明してきましたように、チャリティーは慈善活動で募金を募り集まったものを寄付することでの弱者の救済です。

ボランティアは自発的におこなう無償の社会的な奉仕活動のことです。身近なところでは地域の清掃活動などはボランティアです。

震災などの被災地に道具持参をして無償で手伝いに行くこともボランティアです。また子供たちに何かを教えていくこともこれに入ります。

チャリティーとボランティアは無償なの?

ここまで見るとチャリティーとボランティアは無償で行われているものだと思ってしまいますが、ボランティア活動の中には有償のものもあります。

有償ボランティアと言えばオリンピックのボランティアを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

2020年の東京オリンピックのボランティアは、交通費として1000円(プリペイドカードを検討)支給されるそうです。

この他にも「東京2020大会ボランティア」オリジナルデザインユニフォームの支給や活動中の飲食もあります。また、活動中の保険も大会組織が負担してくれます。

実際に報酬としてお金をもらえる訳ではありませんが、ある意味「有償ボランティア」になるのではないでしょうか?

青年海外協力隊は有償ボランティア!?

発展途上国で現地の人の為に活動している青年海外協力隊は、実は有償ボランティアです。

訓練期間中でも毎月40,000円が支給され、派遣期間中は派遣国の物価にあわせた必要最低限な生活費や医療費が支給され、もちろん渡航費も支給されます。

ボランティア参加に対して

2018年は「スーパーボランティア」という流行語ができるほどボランティアが注目されました。

ボランティア活動に興味があり、参加したいと考えている場合、学生なら学校によってはボランティア活動を単位評価として定めているところがあります。

また、会社員なら企業によってはボランティア休暇の設定やボランティア活動を推進している企業もあります。

あとがき

「チャリティー」と「ボランティア」の意味と違いについていかがでしたか?

チャリティーは、慈善の精神に基づいて行われる無償の活動です。一方のボランティアは、無償と有償の両方がありますが、自発的に他人・社会に奉仕する活動です。

日本ではボランティアと言えば「無償=タダ」のイメージですが、活動によっては有償の場合もあると覚えてください。

私たちでもすぐにできる活動は、チャリティーなら募金、ボランティアなら近所の清掃などがあります。

小さなことでも「誰かの役に立っている」その心が大切ですね。

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