馬子にも衣装の意味とは?孫にも衣装は間違い!?使い方に気を付けて

本来の意味とは違う使い方をしている人が多い言葉で「まごにもいしょう」という諺(ことわざ)があります。

漢字で「馬子にも衣裳」「孫にも衣装」と書いてあるのを見たことがあると思います。

実は片方は間違いです。

まごの正解は、「馬子」それとも「孫」

それでは意味や使い方について詳しく見ていきましょう!

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馬子にも衣裳の意味

馬子にも衣裳の意味は、「つまらない者でも外形を飾ると立派に見えることの例え」です。

「馬子にも衣裳髪形(かみかたち)」という場合もあります。

この意味を詳しく解説すると、

つまらないは、

・おもしろくない
・価値がない
・くだらない
・はりあいがない

という意味があります。

「者」は「物」ではないので「人」のことを指します。

外形は外から見た形、つまり外見や見掛けのことです。

簡単に言うと「どんな人でも外見を飾ると立派に見える」という意味になります。

馬子とは何者?

先ほど「者」は「人」と解説しましたので、「馬子」は馬の子供、つまり仔馬じゃないことはわかりましたよね。

馬子とは、馬をひいて人や荷物を運ぶことを職業とした人で「うまかた」や「うまおい」と呼ばれる人です。

昔は移動手段として偉い人は馬を使っていました。

この偉い人が乗る馬をひくのは、身分の低い人がやる仕事とされ普段は良いものを着ることが出来ませんでした。

つまり「馬子にも衣裳」は、その時代には身分が低いとされていた「馬子でも良いものを着ると立派に見える」という意味です。

ちなみに現在は、馬は軽車両扱いのため、免許は不要ですが、道路を走るには自動車などと同様の交通規則が定められています。

もちろん違反を取り締まられた場合には、交通切符(赤切符)が交付されますので気を付けましょう(笑)

孫にも衣装とは?

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「孫にも衣装」という諺はありません。

よく間違った意味で「孫はどんな服を着ても似合う(かわいい)」という使い方をしている人が多いようです。

気持ちはわかりますが「まご」を「孫」と思って使うと本来の意味とは異なります。

つまり「馬子にも衣裳」は褒め言葉ではありません。

かわいいお孫さんを褒めたつもりでも、失礼になりますので気を付けてください。

もし言われた場合は、この人は意味を知らないんだなぁ位に思って気にしないようにしましょう!

馬子にも衣裳の使い方

「馬子にも衣裳」は褒め言葉ではないとすると、いつ使えば良いのでしょうか?

答えはふたつあります。

1.謙遜(けんそん)で使う
2.からかいで使う

では使い方を詳しく見ていきましょう!

使い方1「謙遜で使う」

謙遜する場合の使い方は2通りあります。

自分が褒められた時身内が褒められた時です。

例えば、結婚式で友人から「今日は羽織袴がとても似合っているよ。カッコいいね!」と褒められた場合に「ありがとう。馬子にも衣裳かな」と照れ隠しで使います。

また親戚のおじさんが新郎の父親に「あのやんちゃな〇〇君も立派な大人になったね」と言われた時に、父親が「いや、とんでもない。馬子にも衣裳だね」と謙遜して使います。

しかし本来の意味を知らない人もたくさんいますので、誤解されないようにしましょう!

使い方2「からかいで使う」

からかいで使う場合は、冗談の通じる親しい相手だけに使うようにしましょう。

例えば、成人式でいつもジャージ姿の友人に「今日はいつもよりカッコいいね。馬子にも衣装だな!」と冗談っぽく言いましょう。

これは「お前でもちゃんとした服を着れば立派に見えるもんだな。」といったニュアンスが含まれていますので、からかうつもりで言ったとしても相手を怒らせる場合があります。

こういった事もあるので、他人に使わない方が良いでしょう!

あとがき

馬子にも衣裳についていかがでしたか?

本来の意味は褒め言葉ではありません。

使い方に気を付けましょう!

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