ボーリングとボウリング。この2つには違いがあります。
インターネットで検索すると、ボウリング場とボーリング場どっちも出てきますよね。
正しいのは、どっちかあなたはわかりますか?
どっちでも良いよと言えば、どっちでも良いですが、今回はボーリングとボウリングの違いについて紹介します。
ボーリングとは?
ボーリングは『boring』と書き、穴をあける・掘るなどの意味がある『bore』から由来しています。
つまりボーリングとは、円形状の穴をあけることや、あけられた穴を大きくする過程のことです。
ボーリングには地質調査や井戸掘り、油田・温泉を掘削する工事などがあります。
穴をあける=ボーリングと覚えてください。
ボーリング用語
ボーリングには、難しい漢字がいっぱいありますので、正しい読み方も勉強しましょう。
【穿つ(うがつ)】
穴をあける。掘る。貫く(つらぬく)。
【穿孔(せんこう)】
穴をあけること。穴があくこと。また、そのあけた穴。
【試錐(しすい)】
試験的に穴をあけ、地下の地質構造を直接的に把握する調査。
【鑿井(さくせい)】
試錐と同じ意味。(さく井)井戸を掘ること。
ボウリングとは?
私たちが遊ぶスポーツがボウリングです。
ボウリングはレーン上に正三角形に並べた10本のピンを狙ってボールを投げ、倒したピンの数の合計を競うスポーツです。
ボウリングは『bowling』と書きます。
ややこしいですが、投げる球はボール(ball)です。
ボウリング場の名前は、よく『〇〇ボウル』となっていますので、さらにややこしいですね。
文部科学省の国語審議会(現:文化庁・文化審議国語分科会)では、スポーツのボウリングと穴をあけるボーリングを区別することが推奨されています。
日常、友達を誘うときには、「ボーリングに行こう!」でも通じると思いますが、会社のイベントなどで『ボーリング大会』と書くと、「何、穴をあける大会?」と思われる場合もありますので注意してください。
これで正しい使い方はわかりましたか?違いがわかるとどっちでも良いなんて思いませんよね。
ボウリングの由来
もともとボウリングは倒すピンを悪魔や災いに見立て、たくさん倒すことで、その災いから逃れることが出来るという宗教儀式でした。
しかし、ピンの数や並べ方が地域によってバラバラであったため、中世ドイツの宗教革命家が、ピン9本をひし形に並べ、ルールを統一しました。
これが近代ボウリングのルールの原型になったといわれ、やがて『ナインピンズ・ボウリング』というスポーツになり、流行しました。
17世紀にアメリカに渡り西部開拓時代には、酒をめぐる賭け事に利用され法律で『ナインピンズ・ボウリング』を禁止にしました。
ここでピンを1本足して10本にすることで、法律を回避しました。これが現在のボウリングの元になったと言われています。
ボウリングの歴史
日本では江戸時代の1861年に、長崎に初めてのボウリング場がオープンしました。
1970年頃には、女子プロボウラーの中山律子さんなどの活躍によって、空前のボウリングブームになりました。
現在は『P☆LEAGUE(Pリーグ)』などで、かわいい女子プロボウラー達が活躍し、ボウリング人気を支えています。
【ボウリングの神業・トリックショット】
片手投げ・両手投げどっちも凄いです。
正しいフォームは気にしないで、自分なりの投げ方でOKです。
色々な投げ方を試して、曲がりの違いを見つけると楽しいですよ。
あとがき
ボーリングとボウリングの違いは理解出来ましたか?
ボーリング=穴をあける
ボウリング=スポーツ
これでどっちを使うかは完璧ですね。
これからは正しい表記をして、誤解を招かないようにしましょう。