天真爛漫(てんしんらんまん)な女性、このような表現を耳にした時、どのような印象を持ちますか?
褒め言葉だと思いますか?それともそうではない意味として捉えますか?
天真爛漫というと、明るく無邪気なといった意味を想像すると思うのですが、実際にはどういう意味なのでしょうか。
また、天真爛漫という言葉はなんとなく女性に対して使うことが多いように感じますが、男性にも使える言葉なのでしょうか。
この記事では天真爛漫の意味と、その使い方や解釈の仕方などについて解説していきます。
天真爛漫の意味とは?男性にも使える?
天真爛漫とは、飾ったり気取ったりせず、ありのままであること。こだわりがなく無邪気であること。という意味です。
天真爛漫は四字熟語で、「天真」と「爛漫」とに分けることができ、それぞれに意味があります。
「天真」には、自然のままで飾りけのないこと。無邪気なこと。などの意味があり、「爛漫」には自然のままに光り輝くさま。という意味があります。
天真爛漫とは、自然のままで飾ることもなく、光り輝くさま、つまりは無邪気で明るいさまを表現する言葉ということになります。
また、女性に対して多く使われるイメージがありますが、特に女性に限った言葉ではないようです。
天真爛漫を使った例文
・公園で天真爛漫に走り回る子供たちは、いつみても可愛いものだ
(公園で無邪気に走り回る子供たちは、いつみても可愛いものだ)
・彼女の天真爛漫な笑顔には癒される
(彼女の素直で明るい笑顔には癒される)
天真爛漫とは褒め言葉?その使い方と解釈の仕方
「天真爛漫」ここまでみてきた限りでは、素直で明るいさまを表すこの言葉には、良い意味しかないように思われます。
実際、良い意味としての言葉で正しいのですが、「天真爛漫」には、少し気をつけなくてはならない点があるのです。ここではその注意点について説明していきます。
「天真爛漫」褒め言葉としての使い方
先の例文であげた内容では、その天真爛漫さが周りの人の癒しになったり、微笑ましく感じたりと、良い意味で使われています。
もう少し例文をあげてみましょう。
・彼女の天真爛漫な振る舞いはとても魅力的だ
・どんな人をも楽しい気分にさせる、その天真爛漫さが君の好かれる要素だね
・彼女の天真爛漫な性格が人を惹きつける
上記の例文の中で使われている天真爛漫はどれも褒め言葉です。それはその天真爛漫さが魅力的であったり、好かれる要素であったり、惹きつけるものであったりと、発言する側は褒めていることが、受け手側には褒められていることがわかりやすいですよね。
このように大半は褒め言葉などの良い意味として、天真爛漫の意味通りに用いられていると思います。
ところが、褒め言葉や良い意味としてではなく、天真爛漫が使われる場合もあります。次ではそのような例についてご紹介していきます。
「天真爛漫」褒め言葉としてではない解釈
「あなたはあまり周りのことを気にしない天真爛漫な性格で羨ましいよ」
例えばこのような言い方であると、どう解釈しますか?こちらの意味の捉え方は一つでない可能性があります。
まずは普通に天真爛漫の意味のまま解釈して、「あなたの周りに気を遣いすぎないその素直で明るい性格が羨ましい」という、良い意味での言葉です。
別の解釈としては、「あなたの周りに気を配ることのできない無邪気な子どもっぽい性格が羨ましい」こちらの場合、どう感じますか?
決して本当に羨ましいわけではなく、褒めているという意味とは程遠く、場の空気を読めない人だよね…といった嫌味が込められている可能性があります。
この嫌味としての解釈の場合には、使う側が意図的に嫌味のつもりで、相手に対して発言した場合と、使う側は嫌味ではなく褒め言葉として発言したのに、相手側が嫌味を言われたと捉える場合があると考えられます。
このように、天真爛漫は無邪気なという意味をもつことから、子どもっぽい・無知だと、バカにする、またはされているという捉え方をすることがあるので、使用の際には少し注意が必要なのです。
まとめ
天真爛漫という言葉は良い意味の言葉です。これを嫌味として使用するのは避けたいですね。
ぜひ、天真爛漫そのままの意味で褒め言葉として、それが正しく相手に伝わるように心を込めて使ってみましょう。
また、自分が言われた場合には余計な勘ぐりはせずに、素直に褒め言葉として捉えておくといいかもしれせんね。