クロサイとシロサイの違いは色の違い?見分け方のポイントを教えて!


大きな身体とツノが特徴の動物と言えば、もちろん「サイ」ですよね。一括りに「サイ」と言っても「クロサイ」「シロサイ」がいるのはご存知でしょうか?

シロサイとクロサイ。今回はこの2種のサイの違いを白黒はっきりさせましょう!(インドサイ・スマトラサイ・ジャワサイについてはこの記事では紹介いたしません)

また、その見分け方などについて見ていきましょう!

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クロサイとは?

クロサイは奇蹄目(きていもく)サイ科クロサイ属に分類されており、クロサイ属の中にはヒガシクロサイミナミクロサイの2種がいます

両者とも絶滅危惧種で、レッドリストカテゴリーでは「絶滅寸前 (CR)」とされています。

クロサイの分布と生息地

クロサイは南アフリカ共和国、ケニア、ジンバブエ、タンザニア、アンゴラ、ナミビア、モザンビークの藪地(やぶち)や山地の森林に生息しています。

主に低木の葉を食べますが、乾季になると草を食べることがあります。

トゲや鋭い草から身を守るために、クロサイの皮膚は厚く、何枚も重なっています。

シロサイとは?


シロサイは奇蹄目サイ科シロサイ属に分類されており、シロサイ属の中にはキタシロサイミナミシロサイの2種がいます。

キタシロサイも「絶滅寸前 (CR)」とされており、野生の個体はいないようです。また動物園で飼育されている個体でもオスは絶滅してしまいました。

ミナミシロサイは「準絶滅危惧種(NT)」とされており、個体数はサイの中では多いようです。日本の動物園で飼育されているシロサイは全てミナミシロサイです。

シロサイの分布と生息地

キタシロサイはスーダン、ウガンダ、コンゴ、中央アフリカに分布しています。

ミナミシロサイは南アフリカ共和国、ナミビア、ジンバブエのサバンナに生息しています。

主に地面の低い草を食べますが、木の葉を食べることもあります。

クロサイとシロサイの違い

ここからはクロサイとシロサイの違いや共通点、名前の由来について紹介します。

クロサイとシロサイの大きさ

クロサイ:体長3~4m、体重1200~2000kg
シロサイ:体長3.6〜5m、体重2000〜3600kg(オス)1400~1700 kg(メス)

クロサイのメスはオスより少し小さいですが、シロサイはオス・メスでかなり大きさが違います。

クロサイとシロサイの角(ツノ)

クロサイ・シロサイ共に頭部には2本のツノが生えており、口に近い前方の方が長く、クロサイは約70cm、シロサイは約160cmにまでなります。

サイのツノは爪と同じように一生伸び続けます。

クロサイとシロサイの口

クロサイの口は先がとがっていて上唇がよく動きます。これによって木の葉や枝などを大量に引き寄せて食べることができます。

一方のシロサイの口の端は広く、地面付近に生えている草を食べるのに適しています。

このシロサイの幅広い唇をアフリカの言葉で「wijde(幅広い)」というのを、英語の「white(白い)」と誤解したことが「シロサイ」の名前の由来になったとされています。

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それと対照的なもう一方のアフリカのサイを「クロサイ」と呼ぶようになったそうです。

クロサイの名前は、片方が「白」だからこっちは「黒」にすれば!みたいな感じで付けられたようですね。

クロサイとシロサイの色

実はクロサイとシロサイの肌の色は、どちらの肌も灰色または灰褐色(はいかっしょく)なんです。

生息地の土の色によって若干色が違うだけなんですね。

中には茶色のサイがいますが、これは水飲み場で泥浴びをしているから、泥が体についているだけです。

クロサイとシロサイの見分け方はコレ!

お待たせいたしました。ここからはクロサイとシロサイの見分け方について紹介します!

クロサイとシロサイは顔で見分ける!

クロサイとシロサイの見分け方で、一番のポイントは口のかたちです。

クロサイは若葉や新芽が食べるため、口先がとがっています。一方のシロサイは名前の由来になったとされる口の幅が広いのが特徴です。

顔で見分ける次のポイントは、サイの特徴でもあるツノの長さです。シロサイのツノは、クロサイよりも長いです。

と言っても比較してみないとわかりませんよね。なんとなく「ツノが長いなぁ」と思ったら、それはシロサイの確率が高いです。

この他にも顔が長いのはシロサイ。頭や耳が小さくて額がはっきりとしている方がクロサイ。とありますが見分け方の難易度はちょっと高めですね。

クロサイとシロサイは大きさで見分ける!

シロサイはサイ科の中で最大の大きさです。

こちらも年齢や性別で大きさが違いますので、「これは大きい」と感じたら、おそらくシロサイで間違いないでしょう!

また、身体の特徴で見分けるポイントのひとつは肩のコブです。クロサイはシロサイのようなはっきりとした肩のコブがありません。

クロサイとシロサイは性格も違う!?

顔や大きさで見分ける他に性格で見分けることが出来たら上級者です。

シロサイはサイ科の中で最も社会性が強く、性格は最も穏やかでおっとりしています。

性格で見分けるのは難しいと思いますが、伊豆アニマルキングダムではシロサイに触ることが出来ますよ。

この機会にぜひ!シロサイに触れてくだサイ。

あとがき

クロサイとシロサイの違いや見分け方について見てきましたがいかがだったでしょうか?

「クロ」と「シロ」と名前に付いていても、明確に色が違うわけではないのですね。

今までサイを見るときに「クロサイ」なのか「シロサイ」なのかと意識しながら見ていた方は少ないかと思います。

野生動物としては日本にはいなくても、動物園等で良く見ることのできる意外と身近な動物です。

地元の動物園のサイが「クロサイ」なのか「シロサイ」なのか、確認してみるのも面白そうですね!

「クロサイ」も「シロサイ」もどちらも見ることができる機会があれば、見比べることができるのでより面白そうですね。

しかし、動物園で見ることのできる身近なサイも絶滅危惧種で貴重な存在であるのだということも事実です。

動物園などに行くときには前もって、そういった事実を含め動物について調べてから行くのもより楽しめるかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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