ひと昔前は7月20日が海の日でした。週の途中に祝日があった時は、ちょっぴり得した気分だったのに、気が付くと変わっていました。
そこで気になるのは今年の海の日!
いつから変わったのか。祝日になった由来を紹介します。
今年2018年の海の日はいつ?
今年2018年の海の日は7月16日月曜日です。2003年の祝日法改正ハッピーマンデー制度適用により、毎年7月の第3月曜日が海の日になりました。
しかし2020年だけ特例的に7月23日に変わる可能性があります。これは東京五輪・パラリンピック特別措置法によるもので、警備や交通の混乱を避ける狙いがあるためです。
東京五輪・パラリンピック特別措置法が成立した場合、その他の祝日も変更になりますので、まとめてお知らせします。
海の日(7月第3月曜日)は、開会式前日の7月23日に。
体育の日(10月第2月曜日)は、開会式当日の7月24日に。山の日(8月11日)は閉会式翌日の8月10日に、それぞれ移動します。
もし成立した場合は、10月の祝日がなくなります。私は残念です(涙)
※残念ながら2018年6月13日に正式決定しました。
2020年は3つの祝日が移動します。
ハッピーマンデー制度とは?
ハッピーマンデー制度とは、国民の祝日に関する法律、通称祝日法により、日本において国民の祝日の一部を、従来の固定日から特定週の月曜日に移動させるための法律です。
このハッピーマンデー制度により、4つの祝日が移動しました。
2000年には、成人の日が1月15日から1月第2月曜日へ、体育の日が10月10日から10月第2月曜日に移動しました。
2003年には、海の日が7月20日から7月第3月曜日へ、敬老の日が9月15日から9月第3月曜日に移動しました。
海の日の今後
ハッピーマンデー制度によって、2003年から7月第3月曜日に移動した海の日ですが、2021年に7月20日固定化に戻る可能性があります。
毎年毎年、ころころ変わる海の日がなんだか、かわいそうに思えてきます。
私は歴史的経緯により制定された日付由来の祝日が、祝日の意味だと思いますが、みなさんはどう思いますか?
海の日の由来は?
海の日は、1995年に制定され、1996年に施行された日本の国民の祝日です。祝日になる前は、海の記念日という記念日でした。
海の記念日は、1941年に制定されました。7月20日が海の記念日の由来になったのは、1876年明治天皇が東北巡行の際に、灯台巡視船『明治丸』に乗り、横浜港に帰着された日が7月20日だったからです。
記念日から祝日に
1959年に海事関係5団体(日本海事振興会・日本船主協会・日本造船工業・大日本水産会・全日本海員組合)によって、海の日協会を設立して、第1回目の祝日化運動を始めました。(1959年~1966年)
第2回目は1971年に、全国海友婦人会が12万人の署名を集め祝日化を請願しました。(1971年~1973年)
1973年に海の句間(7月20日~31日)を設け、広報活動を始めました。
1986年に第1回海の祭典を開催し、以後毎年、地方主要湾岸都市で開催しました。
1991年に日本船主協会の会長が国民の祝日『海の日』を提唱して、第3回祝日化運動が始まります。
1994年には署名が1000万人を超え、翌年1995年に国民の祝日『海の日』が制定され、1996年に施行され7月20日が祝日になりました。
海の日の趣旨
日本は、周りが海に囲まれた海洋国で、海外からの文化やモノ、産業など多くの分野にわたり、海が私たちの生活と深い関係があります。
海の日は『海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う』ことを趣旨としています。
海の日を国民の祝日としているのは、世界の国の中で唯一日本だけです。
あとがき
海の日が祝日になった由来や趣旨は理解出来ましたか?
私たちは、海の日は「ヤッター休みだ!」と思わずに、海洋について理解と関心を深めていかないといけませんね。
ハッピーマンデー制度により、毎年移動する祝日が、今後固定化されるかもしれません。
私はこれからも海の日に注目していきたいです。