霜降の文字を見て、お肉やお笑い芸人についての記事だと思った人もいると思います。
すみません。この記事は「シモフリ」は関係ありません。
ここでは季節をあらわす言葉の「霜降(ソウコウ)」について紹介します。
今年2018年はいつなのか。また意味や由来。この時期に旬な食べ物やおすすめの観光地についてまとめました。
霜降2018年はいつ?
日本では太陽の黄経(太陽が1年で動く経路の座標)が、210度になった日を霜降としています。
霜降は毎年10月23日か24日頃に訪れ、今年2018年は10月23日(火)です。
霜降の日がいつなのか2018年の前後5年を見てみましょう。
2013年:10月23日
2014年:10月23日
2015年:10月24日
2016年:10月23日
2017年:10月23日
2018年:10月23日
2019年:10月24日
2020年:10月23日
2021年:10月23日
2022年:10月23日
2023年:10月24日
だいたい23日で4年1回位24日になりますね。
しかし2028年~2063年は全部10月23日になるそうです。
また霜降は期間としての意味もあります。
霜降は※二十四節気(にじゅうしせっき)で見ると、立春から始まり18番目の期間となり、寒露(かんろ)と立冬(りっとう)の間にあります。
※二十四節気:1年を24等分して季節をあらわす暦
この様に期間をあらわす時は、霜降から立冬の前日までの約15日間になります。
今年2018年は10月23日~11月6日
次は立冬ということは、もうすぐ冬がきますね。
この時期(晩秋)から初冬にかけて吹く強くて冷たい風を「木枯らし(こがらし)」と呼びます。
寒露の意味や由来
霜降は、字の通り「霜が降りるころ」という意味があります。
こよみ便覧には「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と記されています。
簡単に言うと「露(つゆ)が冷気によって霜となって降り始める頃」という意味になります。
この様に季節をあらわすひとつが、霜降の由来になります。
※こよみ便覧:1787年に出版された暦について書いてある書物
ここで「霜が降りる」の謎について紹介します。
霜は空からは降ってきませんよね。
では、なぜ「降(お)りる・降(ふ)る」と言うのでしょうか?
昔は、草花や道路が霜で真っ白になっていることから、雪のように空から降ってくると思われていました。
そのため、霜は降りる(降る)と言います。
ちなみに霜が降りるのは、気温が氷点下(0度)になるのが条件ですが、この時期でも霜は降ります。
気象庁で発表される気温は地上から1.5Mの高さで観測しているので、気温が3度位と発表されている場合でも地面に近い所では氷点下になっているからです。
霜降期間の七十二候
二十四節気を約5日ずつ3つに分けた七十二候では、
気象の動きや動植物の変化を教えてくれます。
【初侯】10月23日~27日頃
霜始降(しもはじめてふる):霜が降り始める
意味:霜がはじめて降りる頃
【次候】10月28日~11月1日頃
霎時施(こさめときどきふる):小雨がときどき降る
意味:雨が一時的に降ったり止んだりする頃(時雨)
時雨(しぐれ):晩秋から初冬にかけて多い
初時雨は動物たちが冬支度をはじめる合図と言われています。
【末候】11月2日~6日頃
楓蔦黄(もみじつたきばむ):もみじや蔦が黄葉する
意味:もみじや蔦が色づいてくる頃
黄葉:銀杏(イチョウ)など葉が黄色に変わること
紅葉:楓(カエデ)など葉が赤色に変わること
霜降の旬な食べ物
霜降には残念ながら、冬至のカボチャみたいに、この日だからこれを食べるといったような決まった食べ物はありません。
この時期の旬な食べ物でオススメは「秋鮭」です。
鮭(サケ)は秋になると産卵のため自分が生まれた川へ戻ってきます。この川をのぼる鮭は「秋味」と呼ばれ、秋の味覚の代表です。
どんな料理にもあいますが、冬が近づくこの時期は「石狩鍋」はいかがでしょうか?身体が温まりますよ!
この他にも身体を温める食べ物と言ったら「焼き芋」ですね。サツマイモもこの時期が旬です。
さらに「生姜(ショウガ)」もオススメで、免疫力を高める効果もありますよ。
霜降の時期にオススメの観光地
霜降は雲海が発生しやすい時期で、長野県の「雲海Harbor(ハーバー)」は2018年10月22日(月)より営業します。
日本一の星空で名高い長野県阿智村の天空の楽園「ヘブンスそのはら」にぜひ、足を運んでみてはいかがですか?
もちろんこの他の場所でも、雲海を観るには良い時期ですよ!
あとがき
霜降はお肉だけではありません。二十四節気の霜降の意味や由来はいかがでしたか?
この頃は朝晩の冷え込みが厳しくなり、身体を温める食べ物がおいしい時期ですが、そろそろ冬の準備も始めないといけませんね。