フルートに挑戦し始めて、ロングトーンもだいぶ音が伸びるようになり、低い音や高い音も吹けるようになってきた!という方、次に挑戦したいのは実際の曲ですよね!
でも、クラシックはなんだかお堅いイメージがあってとっつきにくい…と思ったことはありませんか?
今回はそんなあなたに、フルート歴15年の私が、ポップスの中からおススメしたい初心者・中級者向けのソロ曲をご紹介します♪
初心者・中級者におススメのソロ曲は?
ポップスと一言で言っても種類が多すぎて何から挑戦したらいいのか分からないですよね。
圧倒的におススメなのは、バラード曲のアレンジです。バラードはゆったりとしたメロディーが多く、リズムが難しくないため、吹きやすい曲が多いと思います。
また、失恋や片想いなど切ない曲や優しく心に語りかけるような曲が多く、聴いている人にその気持ちを伝えるように、豊かに表現する練習にもなります。
まずは実際に歌手の方が歌っているのを聴いてみてください。伸ばしの音でビブラートを効かせていませんか?
フルートの大切な表現方法の1つであるビブラート。歌声に1番近い楽器だからこそ、同じように歌って吹くことができるのです。
現在では多くの歌がフルートとピアノでの演奏用に編曲されています。今回はその中でも、吹きやすく綺麗なメロディーのものをいくつかご紹介します!
映画「千と千尋の神隠し」より いつも何度でも
ジブリの代表的な映画音楽として、誰もが知っていると言っても過言ではない名曲ですね。
「呼んでいる 夢のどこか奥で いつも心踊る 夢を見たい」という歌詞から始まるこの曲は、悲しみ、理不尽な出来事などの中でも人は幸せのために強く生きていくのだという強いメッセージが秘められています。
その歌声を再現できるよう、流れるようにメロディーを吹きながら表現力を高めてください。
スタジオジブリ作品には中級者向けの名曲がたくさんありますので、こちらの楽譜はオススメですよ。
映画「アラジン」より ホールニューワールド
こちらはディズニー音楽の中でも名曲のプリンセスシリーズの中の1曲です。
王子に変装したアラジンとジャスミンが魔法の絨毯で新たな世界を旅するシーンで流れるこの曲は、期待に満ち溢れた美しいメロディーで有名です。
2人の恋の歌声を上手に表現しましょう♪初心者にもおススメです。
糸/中島みゆき
生きているとぶつかるさまざまな壁を乗り越え、誰かと巡り合う奇跡、その喜びを表現した曲です。
それぞれの場面に合わせて歌い方を変えるように練習してみると、フルートの音色にも変化が出ます。伸ばす音が多く、表現力と一緒にビブラートの練習にも最適な曲です!
ひまわりの約束/秦基博
映画「STAND BY MEドラえもん」の主題歌として有名な曲です。ドラえもんとのび太くんの友情を描いた曲で、秦基博さんの歌声を彷彿とさせるように、優しく吹くのにぴったりな曲です!
先ほどご紹介した切ない曲ではありませんが、切なさの表現の前にマスターしておくべきである、優しさの表現の練習になります。
きよしこの夜/Silent Night
有名なクリスマスキャロルの1つで、冬になると街やテレビでよく流れる名曲です。
キリストが生まれたクリスマスの聖夜を歌った賛美歌であるこの曲は、終始綺麗なメロディーで作られており、歌と同様フルートで吹いてもうっとりしてしまう曲です。
優しく、静かな中でも喜びを表現するように吹いてみましょう!
あとがき
今回はポップスの中から初心者・中級者におススメフルートソロ曲をご紹介しました。
共通して注意して欲しいのは、「正確な音・リズムで歌うように吹く」ことです。
ポップスの良いところでもあり悪いところでもあるのは、聴く人が皆そのメロディーを知っていることです。
「聴いたことがある!」と、すぐに気づいてもらえるのはいい事なのですが、間違えた時にもすぐに分かります。
私も何度も間違えて吹いてしまったことがありますが、サビの部分でやらかすとかなり恥ずかしいです…(笑)
まずは音とリズムが簡単なバラード曲で正確な演奏を心がけ、その上で表現力をつけて、聴く人の心に響く演奏ができるように練習を重ねてみてくださいね♪