「匂い」「臭い」「香り」の違いと使い分け!「オイニー」はどれだ?

私たちが感じる「におい」には、様々な種類がありますね。花のにおい、食べ物のにおい、香水のにおい、汗のにおいなど、あげたらきりがないほど出てくるでしょう。

「におい」を表す漢字には「匂い」「臭い」「香り」などがありますが、これらの違いをご存知ですか?良いにおいがする時、嫌なにおいがする時、それぞれどの漢字を使えばよいのでしょうか。うまく使い分けるのはなかなか難しいですよね。

また、「オイニー」という言い方を聞いたことはないでしょうか。これは「ニオイ」を逆に読んだものですが、この「オイニー」は「匂い」「臭い」「香り」のうち、どの「におい」なのでしょう。

この記事では「におい」を上手に表現するために、「匂い」「臭い」「香り」の違いと使い分けについて解説していきます。さらに「オイニー」はどれに当たるのかも調べてみたいと思います。

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「匂い」「臭い」「香り」の違いって何?

それではさっそく、「匂い」「臭い」「香り」この三つの「におい」の違いについてみていきましょう。

まず「匂い」「臭い」「香り」とは、いずれも、そのものから発散されて鼻に感じる刺激のことをいいます。私たちは何かから発せられる「におい」や「かおり」を日常的に感じています。

鼻に感じる刺激という点では「匂い」も「臭い」も「香り」も同じです。しかし、「におい」という言い方は、良い・嫌な・好ましい・不快など、鼻で感じるすべての刺激に用いますが、「かおり」は心地よいと感じる刺激に限ってのみ使います。この点が「におい」と「かおり」の違いです。

また、「におい」という言葉に「匂い」「臭い」という漢字を当てると、良い・嫌な・好ましい・不快という「におい」の種類を分けることができます。これについては次で説明したいと思います。

「匂い」と「臭い」の違い

それでは「匂い」と「臭い」の違いをみていきましょう。

「匂い」には良いも悪いもなく、「におい」を最も一般的に表す表現とされています。とはいうものの、実際には不快と感じる「におい」には用いずに、良い「におい」に使うとする傾向があります。

一方「臭い」は不快だと感じるものだけに使用します。「匂い」とは違い、嫌な「におい」以外に使うことはありません。「臭い(におい)」は「臭い(くさい)」とも読み、嫌な臭いのことを「悪臭」と表現することからも、「臭い(におい)」を使う場合は不快な「におい」を表していることはわかりやすいですね。

不快な「におい」には「臭い」、それ以外の「におい」には「匂い」を使うと覚えておくとよいでしょう。

「匂い」と「香り」の違い

「匂い」も「香り」も心地よい「におい」に使いますが、「匂い」は心地よいもの以外の「におい」にも使えるのに対し、「香り」は心地よい「におい」にのみ使用するという点に違いがあります。

さらに、同じ心地よいと感じる「匂い」と「香り」でも、「匂い」より「香り」の方が、より良い「におい」を表現しています。そこにも「匂い」と「香り」の違いがあります。

「花の匂い」というより「花の香り」という言い回しの方が、より好ましい「におい」であるということを強調しています。また、「香り」と表現する方が、少し上品にも感じられますよね。

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「匂い」「臭い」「香り」の使い分け!「オイニー」はどれ?

「におい」の種類は「匂い」「臭い」「香り」という漢字によって使い分けができるとわかりました。

どのような「におい」にも使えるのが「匂い」ですが、不快な「におい」には「臭い」を用いるのが主な使用法であること、良い「におい」には「匂い」を使い、「匂い」よりもさらに心地よい「におい」であることを表すには「香り」を使うこと、これらの使い分けに注目しながら、例文をみてみましょう。

「匂い」の例文

・新緑の爽やかな匂いがする
・キッチンから魚を焼く匂いがしている
・雨上がりの公園は土の匂いがした
・友人の使っている香水は私の好みの匂いだ
・大輪の百合の花から甘い良い匂いが漂ってくる

良い「におい」であることを強調したい場合は「香り」と表現するとよりわかりやすくなります。

「臭い」の例文

・外出先から帰ってきて玄関を開けたら、生ゴミの嫌な臭いがした
・汗の臭いが気になるので、夏はあまり運動したくない
・ニンニクを食べたあとの口の臭いはきついので、人と会うのは控えた方がいいだろう
・下水の臭いがひどくて、気分が悪くなりそうだ
・洗濯物の生乾きの臭いは不快になる

「香り」の例文

・あのケーキ屋の前を通ると、いつも甘くておいしそうな香りがするので、つい買ってしまう
・彼女の通ったあとは、シャンプーの良い香りがする
・母からもらった紅茶はとてもフルーティーな香りがする
・ラベンダーの香りにはリラックス効果があるといわれている
・柑橘系の香りは気分がすっきりする

「におい」の好みは人それぞれ

「におい」を表現する際に気をつけたいことは、好き嫌いは人によって違うというところです。

例えばお香のにおいは、好きな人、もしくは特に気にならない人にとっては「匂い」でも、嫌いな人にとっては「臭い」かもしれません。
香水のにおいもそれが苦手な人からすれば「臭い」となるでしょう。

このように「におい」の感じ方に差が出るようなものに対しては、あえて不快であることを示したいのであれば別ですが、一般的には「匂い」で表現するか、平仮名で「におい」としておくのが無難でしょう。

「オイニー」ってどんな「におい」?

「オイニー」とは「におい」のことで、正確性は定かではありませんが、バブルの頃に、某お笑いタレントが、その業界の中で使われていたと思われる、ハワイをワイハ、六本木をギロッポンなどのように言葉を逆にした言い方を、テレビなどで使用して広まったという印象があります。

「オイニーがゴイスー(においがすごい)」「オイニーがツイキー(においがきつい)」のように使われることが多く、臭い(くさい)においを指しているので、「オイニー」とは「臭い(におい)」のことと考えられます。

まとめ

「におい」はとても身近なものです。だからこそ、様々な種類の「におい」を上手に使い分けることができると、表現力の豊かな人と思われるかもしれませんよ。

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