上積み厳禁と下積み厳禁は同じ意味?宅急便と宅配便の違いも教えて!

「割れ物注意」「取扱注意」「天地無用」など、荷物を送る際に気をつけてもらいたいことを示すためのシールがあります。

差出人から受取人の手に渡るまでには配達業者による荷物の積み下ろしが何度か行われるそうですから、より丁寧に扱ってほしい荷物にはぜひ貼っておきたいものです。

シールの種類は他にもさまざまありますが、その中に「上積み厳禁」「下積み厳禁」というものがあります。この2つ、上下が違うだけでなんだか似ていてちょっと不思議ですね。

また、みなさんは荷物を送りたい時に利用するサービスのことを宅急便といいますか?それとも宅配便でしょうか。

この記事では「上積み厳禁」「下積み厳禁」とはどういう意味なのかに加え、「宅急便」と「宅配便」の違いについても説明していきます。

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「上積み厳禁」と「下積み厳禁」の意味は同じ?

ではさっそく「上積み厳禁」と「下積み厳禁」について、どういう意味なのかを具体的にみていきましょう。

「上積み厳禁」の意味とは?

「この荷物の上に他の荷物を積まないでください」という意味を持つのが「上積み厳禁」です。

上からの衝撃に弱い荷物を送る時、その荷物の上に他の荷物を積まれては中身が傷ついたりしないかと心配ですよね。

そのような事態を防ぎ大切な荷物がつぶれないようにするためには、この「上積み厳禁」のシールを貼り付けます。

「下積み厳禁」の意味とは?

「この荷物を他の荷物の下に積まないでください」という意味を持つのが「下積み厳禁」です。

おや?先ほどの「上積み厳禁」と同じ意味ですよね。言い回しが違うだけでどちらも「この上に他の荷物を乗せないで」という内容です。

ちなみに郵便局の送り状には「こわれもの」「なまもの」「ビン類」「逆さま厳禁」「下積み厳禁」の記載があるので、「下積み厳禁」が一般的なのではないでしょうか。

「上積み厳禁」=「下積み厳禁」

結局のところ「上積み厳禁」と「下積み厳禁」は、「荷物の上に他の荷物を乗せることを禁止する」というどちらも全く同じ意味の言葉なのです。

ですから、もし荷物を送る時につぶさないよう注意をしてほしい場合にはどちらを使っても大丈夫です。

もちろん、荷物を梱包するときには、緩衝材(プチプチ)などを使ってしっかり荷物を傷つけない様にすることが大切です。

「宅急便」と「宅配便」の違いとは?

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ところで、荷物を送る時にみなさんはどうしますか?もちろん、その専門の業者に依頼しますよね。

その際「宅急便」と言いますか?それとも「宅配便」と言いますか?

ここからはこの2つの違いについてまとめていきたいと思います。

「宅急便」とは?

「宅急便」とはヤマト運輸が商標登録をしている宅配便サービスの名称です。従って、ヤマト運輸のみが使用可能な独自の呼び名であり、ほかの業者が勝手に「宅急便」を使うことはできません。

ちなみに、「宅急便」という名称には「お宅に急いでお届けする」という意味が込められているそうです。依頼主から預かった荷物を送り先まで配達するサービスです。

「宅配便」とは?

「宅配便」とは小口貨物といわれる比較的小さな荷物を各戸へと配送する輸送便サービスのことをいいます。宅配便は、依頼主の元から届け先の元までの迅速な荷物の配達を特徴としています。

つまり、荷物の配達業務を行う事業形態全般を総称して「宅配便」というのであり、ヤマト運輸の「宅急便」も「宅配便」に含まれます。

そして、そのサービスに独自の商品名をつけサービス提供を行っているのがヤマト運輸ということになります。

「宅急便」は「宅配便」のひとつ

この2つの違いをまとめると「宅急便」はヤマト運輸の商標登録で、「宅配便」は荷物配送サービス全般のことを表す名称ということになります。

本来「宅急便」はヤマト運輸にしか使えない名称です。しかし宅配便ではなく、つい宅急便と言ってしまうことがありますよね。

宅配便サービスを提供している業者は代表的なものでヤマト運輸のほかに、佐川急便や日本郵便などがあります。

ヤマト運輸の「宅急便」と同様に、佐川急便は「飛脚宅配便」日本郵便は「ゆうパック」とそれぞれ商品名を持っています。

それにもかかわらず「宅急便」を「宅配便」と同じ意味と勘違いし、つい使ってしまうのは、ヤマト運輸がほかの業者に先駆けていち早く宅配便事業を展開し浸透させた経緯があり、宅配便サービスといえば「宅急便」といったように私たちに印象付けられたからなのかもしれません。

クロネコヤマトの宅急便というフレーズのCMもありますからね。

まとめ

以上、「上積み厳禁」「下積み厳禁」の意味と「宅急便」「宅配便」の違いについてみてきました。豆知識として活用してくださいね。

これから宅配便を利用するとき、取り扱いシールについて考えてみたり、依頼する業者によってなんと呼ぶかを意識してみるのも面白いかもしれませんよ。

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