「全然大丈夫」を誤用とするのは間違い!?「全然」の意味と使い方!

「全然大丈夫!!」みなさんはこのような言い方をしますか?また、この「全然」の使い方についてどう思いますか?

近頃のテレビ番組は、常識をテーマにしたものが多い気がします。言葉の使い方について解説する内容の番組もありますよね。

その中で、「最近よく使われる、全然大丈夫!という言い方がありますが、それは誤用です!!」と解説されているのを耳にしたことはありませんか?

この「全然大丈夫」という表現は間違いであると指摘されることが多いのですが、本当に誤用なのでしょうか?

「全然」の意味と使い方を調べながら、「全然大丈夫」は正しいのか誤用なのかを確かめてみましょう。

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「全然」の正しいとされる意味と使い方

まずは全然の意味として、正しいとされているものについてみてみましょう。

全然には「(あとに打ち消し、または「だめ」のような否定的な語を伴って)一つ残らず・あらゆる点で・まるきり・全く」という意味があります。

これが全然の意味として正しいとされており、使用法としてこの否定を伴う形の「全然+否定」が教育においても適用されています。

わかりやすく説明すると「全然〇〇ない」や「全然ダメ」のような使い方です。

この「全然+否定」については、みなさんも当たり前のように使っていることでしょう。

「全然」の正しいとされる使い方

「全然+否定」の形は日常的に使用していると思うので、あまり必要ではないかもしれませんが、一応、例文をあげておきます。

・今日のテストは全然できなかった
(今日のテストは全くできなかった)
・この道は混んでいて全然先に進まない
(この道は混んでいてまるきり先に進まない)
・風邪気味で全然食欲がない
(風邪気味で全く食欲がない)
・その書き順では全然だめだよと先生に注意された
(その書き順ではまるきりだめだよと先生に注意された)
・昨日テレビで観た食品を買いに行ったら、スーパーには全然なかった
(昨日テレビで観た食品を買いに行ったら、スーパーには一つ残らずなかった)

「全然大丈夫」を誤用とするのは間違い?


さて、問題の「全然大丈夫」という言い方について、この用法は誤用なのか、それともそうではないのかを解説していきたいと思います。

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「全然大丈夫」は不適切とされている

「全然」の使い方においては前述したように、「全然+否定」が正しいとされており、そのために「全然大丈夫」のように否定を伴わない使い方は誤用であるとする解釈が一般的です。

例えば入試問題や採用試験、検定試験などでも「全然大丈夫」のような使い方は不適切とみなされ、不正解とされます。

これは作文やレポート、論文などでも同じで、否定を伴わない使い方は好ましくないとされています。実際にこのような指導を受けたことのある人もいるのではないでしょうか。

「全然大丈夫」が誤用ではないとする、もう一つの意味

ところがこの「全然+否定」だけが正しいとするのはおかしいと、日本語の研究者たちの間では考えられているそうです。

全然には正しいとされる「全然+否定」のほかにもう一つ「あますところなく・すべて・すっかり・完全に」という意味で「全然+肯定」という形があるというのです。

というのも、全然の使用のされ方を、日本語に関する言論誌「コトバ」「工程」「日本語」の3誌の中で調べた結果、590例中354例が肯定表現を伴っていたことや、明治から戦前までの文学作品にも「全然+肯定」の形が使われていたからだと言います。

昔は「全然+肯定」「全然+否定」のどちらの形も使われており、「全然+否定」という用法が一般的であるという傾向が強まっていったのは、戦後辺りからではないかとされています。

これらのことから「全然大丈夫」という言い回しは、この「全然+肯定」の「あますところなく・すべて・すっかり・完全に」の意味として使われているものだと考えられ、誤用とするのは間違いであるという見解があります。

例えば、「あなたのその考えは全然正しい」のように「全然+肯定」の形で使用した場合、「あなたのその考えはすべて正しい」という意味になるということです。

話し言葉としての俗な言い方

また、近年では「全然おいしい」や「全然きれい」のように「全然」を「非常に・とても」といった強調の意味合いで使う様子がみられます。しかしこれはあくまで仲の良いもの同士で使う分にはいいでしょうが、正式な使い方ではないので、お勧めはできないでしょう。

まとめ

「全然+肯定」という使い方がされていたという事実があるので、「全然大丈夫」という言い方が誤用であると言い切ることはできないかもしれません。

しかし、言葉は時代とともに変化していくものでもあります。現在は「全然+否定」の形が一般的で、試験などでもこちらが正解とされる以上、この形で使用する方がふさわしいと思います。

「全然大丈夫」ではなく「全く問題ない」と表現する方が、どのような場面においても理想的でしょう。

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